営業×AI
ChatGPTで提案書のたたき台を作る方法|営業向けプロンプト付き
提案書づくりで時間がかかるのは、PowerPointを開いてから「何をどの順番で伝えるか」を考える工程です。ChatGPTを使うなら、完成資料を丸投げするより、顧客課題の整理→ストーリー→ページ構成→不足情報の洗い出しまでを先に作る使い方が実践的です。
先に結論提案書は「自社が何を売りたいか」ではなく、顧客の現状 → 課題 → なぜ起きているか → 解決策 → 根拠 → 導入後 → 次のアクションの順で組み立てると整理しやすくなります。ChatGPTには事実と仮説を分けさせ、足りない情報を勝手に作らせないことが重要です。
提案書を作る前に用意する情報
AIに渡す材料が曖昧だと、提案書も一般論になりやすくなります。最低限、次の情報を商談メモなどから整理します。
顧客:
商談の目的:
現状:
顧客が明言した課題:
課題による影響:
顧客が重視する条件:
予算・時期:
意思決定者/決裁プロセス:
提案する商品・サービス:
自社の強み:
競合・代替手段:
次回までに決めたいこと:
1. 顧客課題を整理する
最初に、商談メモから「事実」と「営業側の仮説」を分けます。ここが混ざると、顧客が言っていない課題を前提に提案してしまう可能性があります。
以下の商談メモを整理してください。
表形式で
・顧客が明言した事実
・顧客が明言した課題
・課題による影響
・営業側の仮説
・まだ確認できていないこと
に分けてください。
顧客が言っていない内容を事実として補完しないでください。
【商談メモ】
ここに貼る
2. 提案のストーリーを作る
次に、資料のページを作る前に「この提案で何を理解してもらい、何を判断してもらうのか」を1本の流れにします。
以下の顧客情報から提案ストーリーを作ってください。
順番:
1. 顧客の現状
2. 解決すべき課題
3. 課題を放置した場合の影響
4. 解決の考え方
5. 今回の提案
6. 提案が課題解決につながる理由
7. 導入後の状態
8. 次のアクション
各項目を2〜3文で。
根拠がない効果や数値は作らず「要確認」としてください。
3. 提案書のページ構成を作る
ストーリーが固まったら、ページへ分解します。ページ数を指定すると、情報を詰め込みすぎるのを防ぎやすくなります。
上記の提案ストーリーを、法人営業向けの提案書7ページにしてください。
各ページに
・ページタイトル
・このページで伝える結論
・入れる内容
・必要なデータ/図
を付けてください。
1ページ1メッセージを基本にしてください。
4. 各ページの「一番伝えたいこと」を作る
資料が説明文だらけになるのを防ぐため、各ページに一文のメッセージを置きます。
以下の提案書構成について、各ページのキーメッセージを1文で作ってください。
条件:
・30〜45文字程度
・結論が分かる
・抽象的な表現を避ける
・根拠のない断定をしない
・営業資料として自然な日本語
【構成】
ここに貼る
5. 足りない根拠・データを洗い出す
ここはAIに文章を書かせるより、「この提案を成立させるために何を確認すべきか」を出させる用途が便利です。
以下の提案書をレビューし、説得力を高めるために不足している情報を洗い出してください。
分類:
・顧客から確認する情報
・自社で確認する情報
・数値/データ
・導入事例
・競合比較
・費用
・スケジュール
・リスク
存在しないデータを作らず、確認項目として出してください。
【提案書の内容】
ここに貼る
6. 顧客からの想定反論を確認する
資料完成前に、顧客側の視点から「何が気になるか」を洗い出します。
あなたはこの提案を受ける法人顧客です。
以下の提案に対して、意思決定前に気になる質問を10個出してください。
観点:
・費用
・効果
・導入負荷
・既存サービスとの違い
・リスク
・サポート
・社内承認
その後、それぞれについて営業側が事前に準備すべき根拠を示してください。
回答そのものは捏造しないでください。
→ ChatGPTを使った営業ロールプレイの方法も見る
7. 最終レビューをChatGPTにさせる
以下の提案書を法人顧客の視点でレビューしてください。
チェック項目:
1. 顧客課題と提案がつながっているか
2. 自社説明が長すぎないか
3. 根拠不足の主張がないか
4. 同じ内容が重複していないか
5. 次に何を判断してほしいか明確か
「問題点 → なぜ問題か → 修正案」の順で表にしてください。
【提案書】
ここに貼る
コピペ用:提案書のたたき台を一気に作るプロンプト
あなたは法人営業の提案資料作成を支援するアシスタントです。
以下の情報をもとに提案書のたたき台を作ってください。
【顧客情報】
顧客:
現状:
顧客が明言した課題:
課題による影響:
重視する条件:
予算:
導入希望時期:
意思決定者:
競合/代替手段:
【自社情報】
提案商品:
提供できる価値:
他社との違い:
費用:
導入期間:
実績:
【出力】
7ページ構成。
各ページに
1. タイトル
2. キーメッセージ
3. 本文の要点3つ
4. 必要な図・データ
5. 営業が口頭で補足する内容
を付けてください。
重要:
・顧客が明言した事実と営業側の仮説を分ける
・与えられていない数値や導入実績を作らない
・不足情報は「要確認」と表示する
・最後は具体的な次アクションで終える
提案書でChatGPTを使うときの注意点
ChatGPTが作った市場データ、競合情報、導入実績、効果数値などを確認せず提案資料へ載せるのは避けましょう。価格・仕様・法令・契約条件など重要情報は、社内資料や公式情報など適切な情報源で確認する必要があります。
また、顧客名や非公開情報を入力する場合は、所属先のAI利用ルールや契約条件に従ってください。
まとめ:PowerPointを開く前にAIで構成を作る
提案書づくりを効率化するなら、最初からスライドを作り込むより、ChatGPTで「顧客課題→提案ストーリー→ページ構成→不足情報」を整理してから資料化する方が修正しやすくなります。AIは完成品を任せる相手ではなく、営業の思考を整理する相手として使うのがポイントです。
BUSINESS BOOK有名企業10社の「儲けの仕組み」
Costco、McDonald's、Starbucks、Amazonなど、有名企業の収益構造を24ページに整理したデジタルブックです。
980円
内容を見る・購入する
本記事は一般的な業務効率化のアイデアです。AIの出力は必ず確認し、顧客情報・個人情報・機密情報は所属先のルール、契約、適用法令に従って取り扱ってください。